400年近く続く由緒正しきステファニ家
1624年に記された公式文書によると、デ・ステファニ家はヴェネトのレフロントロにあった小さな村にその起源を持ちます。19世紀後半、ヴァレリアーノがコネリアーノとヴァルドッビアーデネの中央に位置する標高300ｍのトレヴィーゾの丘陵地帯でワイナリーを創業します。ヴァレリアーノは森のように育っていた木々の場所を開墾し土地に適したブドウを植える卓越した選択眼の持ち主で地場品種のグレラやマルツェミーノを植えていきます。
ブドウのポテンシャルを引き出す醸造と自然環境を配慮した優しい造り
現当主4代目アレッサンドロは1986年14歳で醸造学校に入学し、在学中からワイン造りに参加します。主席で学位を取得した後、ヴェニス大学と英国ワーウィック大学の経済経営学科で博士号を取得しています。アレッサンドロのワイン造りは「量より質」を求めたスタイルで行われます。除草剤や化学肥料を用いずにブドウを栽培しています。樹齢30年以上の古木が植えられている畑では1ヘクタール当たり8400本の高密度植栽により凝縮したブドウを得られることが出来ます。。醸造にあたっては防腐剤や亜硫酸を使わずに天然酵母で発酵します。熟成用は全てフランスアリエ県トロンセ産の225リットルのバリック樽を使います。瓶詰時の亜硫酸添加も最小限に抑え、残留するSO2はほぼ全てのワインでEUのオーガニック認定基準を下回ります。（EUオーガニック基準値：赤ワイン100mg/リットル以下、白ワイン150mg/リットル以下）。またワイン造りによる環境への影響を配慮し、現在ワイナリーで使用する電気は全てソーラーパネルによる自家発電でまかなっています。
情熱と高い志から産まれる最高品質
土着品種と国産品種をそれぞれの特性に最も適した区画、畑で最も適した方法で栽培。伝統的手法と最新の技術を駆使し、プロセッコからスティルワイン、甘口のデザートワインまですべて、一切の妥協せずに最高の品質を作り上げる彼のスタイルは、豊かな味わいでありながらまったく雑味のないエレガンスに満ちたワインとして顕著に表れています。天候不順などでブドウの生育がおもわしくない年に、他のワイナリーが早々に収穫するところをギリギリまで収穫を待ち、収量を極限まで落としてワインのクオリティを保ちます。場合によってはいくつかのワインをつくらないことさえあります。
 
トンボラ・ディ・ピン・タレント・ミッレジマート・リゼルヴァ・ブリュット・メトド・クラッシコ 2010
（シャルドネ 50%、ピノ・ネロ 50％）
プロセッコの最優良生産者がつくる瓶内２時発酵のスプマンテ。
樹齢30年以上の古木にて収穫された葡萄を用いて、瓶内２次発酵期間を120ヶ月（10年）と超長期熟成のスプマンテ。
特別な顧客用に造っている限定ワイン。
上質で永続的に続く細かなペラージュに黄金色の色合い。
香水のような豊かな香りに繊細で新鮮なブレッドクラスト。
バランスの取れたフルボディーにほのかなヘーゼルナッツが感じられる。旨味が強いので、お肉料理やコース料理の後半にでも十分にお楽しみいただけます。
今飲んでも美味しいですが、保存方法が良ければ最長20年はお楽しみ頂けます。