ドンナフガータ社は、元々150年もの歴史をもつ高級ワイン会社を基盤に発足しました。オーナーのジャコモ・ラロー氏は何世代にも渡ってマルサラワインの生産に携わってきた由緒ある家系の当主で、シチリア貴族出身のガブリエラ夫人や彼らの子供達と共に、より上質なワインを作るための近代的なワインメーカーにドンナフガータ社を発展させてきました。
その伝統的な経験と近代的な醸造技術により、卓越した品質と個性を持ったワインを世に送り続けています。
ドンナフガータ社のワインの名前は、シチリア出身の作家ジュゼッペ・トンマージ・ディ・ランペドゥーザの「山猫」（＝IL GATTOPARDO)から多く引用されています。アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレが出演し、ルキーノ・ヴィスコンティ監督によって映画化もされています。
ドンナフガータとは「逃避する女性」という意味でとは、1800年代にハプスブルグ家のマリア・カロリーナ王妃（ブルボン朝の王フェルナンデス４世の妻）が、ナポレオンの襲来を恐れて、ナポリからドンナフガータ社の自社葡萄畑や醸造所のあるコンテッサ・エンテリーナの地へに逃避したという物語に由来されています。その逃避先である「サンタ・マルゲリータ・ベリーチェ宮殿」は、シチリアの南東部に現存し、スーパーシチリアーナの先駆けでもある「ミレ・エ・ウナ・ノッテ（千夜一夜）」のエチケットにも描かれています。
そんなドンナフガータが、今シチリア州で一番の注目産地であるエトナに畑を購入し、ネレッロ・マスカレーゼ100%から作られるプレミアムワイン。
記念すべき、ファーストヴィンテージになります。
フラゴーレとは、現地で火山が爆発する時の破裂音だそうです。